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阿弥陀仏三尊石仏龕 総章三年銘、初唐時代
Stone Buddhist Niche with Amitabha Triad, dated 670(Early Tang Dynasty )
初唐時代(7世紀後半・高宗期)の「総章3年(670年)」の銘を持つ、三尊石仏(仏龕)です。
この仏龕は、北魏〜隋代の硬さが抜け、唐代特有の豊かな写実性へと移行していく過渡期のスタイルの優品です。
中央の阿弥陀如来は 細見で引き締まった体躯で、両脇の菩薩は 隋代のなごりを伝える 質素で清らかな立ち姿をしています。
中尊、左右の菩薩、背後に覗く比丘に至るまで、この時代特有の「ふっくらとした 一様で穏やかな童顔」が優しく彫り出されています。
如来が座す須弥座の框には建築意匠である「格狭間(こうざま)」が丁寧に施されています。
仏龕のアーチの頂点には、厄除・守護の意味を持つ獣面が彫り出されており、
また下方中央には「博山炉」、その両脇(左右)には うずくまる一対の「護法獅子」が配置されており、当時の伝統的な図像学の構成が全て揃っています。
背面には、当時の発願の経緯を示す貴重な造像銘が刻まれています。
風化による摩耗はありますが、「総章三年正月十五日」の紀年銘、「妻劉」「過去父母」「造阿弥陀」「合家大小供養」といった文字が判読でき、亡き父母の供養と家族の安穏を願い「阿弥陀如来」を造立したと言う当時の信仰の歴史が刻まれています。
紀年名のみならず、尊名、発願主まで辿ることができるのは大変貴重なことです。
向かって左側の脇侍菩薩のお顔に 2/3ほどカケが見られますが 痛々しい印象は受けません。
約1300年の歳月を考慮すれば、十分に良好なコンディションと言えるでしょう。
高さ:27,7cm
木台付き、箱なし
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